お仏壇・仏具の豆知識

ご新築のお住まいには”こころ”を入れましょう。

 新しいお家をを新築されるということは、一生にそう何度もあることではございません。いろいろと研究、工夫され大変ご苦労の多いこととは思いますが、それだけに完成した時の喜びも大きいものでございましょう。ご新築後、清清しい新居での生活が始まります。なるほど、皆様方暮らしは、快適で便利なものとなりますが、さて皆様方を見守ってくださるご先祖様については如何でしょうか? 今在る幸せは、ご先祖様のおかげによるところも少なからずあるはずです。お仏壇をご安置することにより、家に中心ができ風格が備わります。新築時は、既にお祀りのお仏壇が古くなっていましたらお仏壇を新規に買い換えられたり、お洗濯をして綺麗にされる絶好に機会です。皆様のお住まいが新しくなるのと同様、お見守りくださる宗派のご本尊様、ご先祖様のお屋形であるお仏壇も新調なされてはいかがでございますか?きっとご新築のお喜びも倍にふくれることでしょう。

お仏壇の向きについて

 お仏壇の向きについてはいろいろな説があります。まず方位では、西に位置して東へ向かうは吉、北に位置して南へ向かうも吉、北西に位置して南東へ向かうも吉、この他は凶とされてきました。
 また、仏教からは南面北座、即ち、北に位置して南へ向かう、または、西方浄土、即ち東向きに安置し西方に向かっててを合わせる。また、ご宗派の本山に手を合わせる等が良いとされています。ごく普通に考えても、南向きか、東向きが良いように思えます。南向きや東向きのご安置なら、南や東の採光が充分に得られ、お部屋も明るく、健康的だからです。出来ればそうされるとよいでしょう。只、現代のように空調や照明の発達した時代では、特にどちらを向いていないといけないという理由も希薄になって来ました。
 生活に密着した場所でお給仕がおっくうにならなくて、最低限真北を避けるという形で静かにおまいりの出来る場所であればどこに安置されてもよいのではないでしょうか。

お仏壇のご安置場所について

 既に述べましたように、生活に密着した場所でお給仕が楽で、静かな場所であればそれでよいのですが、ただお仏壇のためには、以下の場所は避けましょう。
○直射日光が直接当たる場所
○非常に乾燥する所
○空調の吹き出し口    等です。
 また、方位では神棚とお仏壇との関係について次のようなことが言われています。
○互いに向き合うは凶
○仏壇の上に神棚を置くは凶
○同じ部屋に安置するはさしつかえなし となっています。
その他の場所ならお仏壇のご安置場所がどこでもよいということではありません。
 例えば、人の出入りの多い玄関先や、住居空間からかけはなれた物置等に置くのは日々の礼拝という点からしっくりいきませんし、手洗いの横等もふさわしい場所とは言えません。また、二階に置くのも悪くはありませんが、日々のおつとめという点から見ると、避けたほうが無難に思えます。
 座敷や居間があるのにわざわざダイニングに持ち込むのも少し雰囲気に合いません。お坊様のお参りや仏事のときのことを考えておくのも必要なことです。

お仏間の型について

 お仏間の型は大きく分けて三種類あります。
 半間のお仏間で、下から90cm位のところに棚を造った押し入れ型、下から30〜50cm位のところに棚を造り下を地袋にした地袋型、下から9〜12cm位の床框(ゆかかまち)を取ったのみの標準型。
 押し入れ型、地袋型は、下の部分に収納スペースが取れて便利なようですが出来れば標準型をお奨めします。大木が大地にしっかりと根付いてすくすくと育つように私たちのご先祖も床框にしっかりとご安置して家と一緒に栄えるようにしたいからです。また、押し入れ型や地袋型仏間に入れるお仏壇は小さくなりますし、種類が少なく選択の範囲が狭まります。
 お仏間の奥行きは、最低ご安置するお仏壇の幅分は必要です。出来れば90cm取っておくと安心です。お仏間の鴨居(かもい)とお仏壇の高さの関係はお仏壇の天井が鴨居の中へ3〜5cm程隠れるぐらいが仏間の天井も見えずぴったりとしていて見栄えがします。お仏間の広さにゆとりがあれば、通称「軸回し」・「押し込みふすま」等と呼ばれている構造にされれば、ふすまが脇にすっぽりと納まってしまい扉を開けた時、すっきりとした感じで落ち着けます。

お仏間のつくりについて

 お仏間を造られる際、最も注意したいのは仏間の床です。床は丈夫で水平でなくてはいけません。お仏壇は水平なところで組み立てられていますので水平でないところに長く安置し続けると仏壇がゆがんでしまって、扉が閉まらなくなったり、トメ割れがしたり、お仏壇が傷む原因となります
 床は畳面より床框を入れて9〜12cm位上げると見栄えがします。ふすまの柄は一般的に無地が多く使われます。お仏壇をご安置する場所の色は仏壇と同系色でうすい色彩のものでつくることが仏壇自体にも重みが加わり落ち着きも出ます。
 また、お仏壇の中には照明器具をセットしますので必ず電気の差込コンセントを取っておきましょう。差込の位置は向かって右側のお仏壇の天井高の位置の仏間の内壁に取り付けるのが最も良いでしょう。


お仏間の大きさとお仏壇の大きさ

 お仏壇の台幅の両脇に握りこぶしをひとつずつ入れた位が理想の仏間巾とされています。
仏間巾 安置可能な仏壇最大台巾
70cm 60cm
80cm 65cm
90cm 75cm
115cm 90cm
135cm 110cm
150cm 120cm
《お仏壇の扉の開き方平面図》

お仏間の大きさと位置について


 お仏間の大きさは、お部屋の広さと床の間の関係からご検討下さい。
 標準的なお仏間の広さは、一間仏間(中京間で巾、柱芯〜芯180cm)、四尺五寸仏間(巾、柱芯〜芯135cm)、半間仏間(柱芯〜芯90cm)の三種類が一般的です。
仏間サイズは、先に中に入れる仏壇を決めて、その寸法に合わせて仏間を造られるのが理想です。

お仏壇の修理、お洗濯

 お仏壇は仏様、ご先祖様のお屋形として常にきれいにしておきたいものです。しかし何十年も経てば、ローソクや線香の煤(すす)、お茶の置きあと、金箔の剥げ、金具の傷み、木地痩せ、塗りの剥離等のただ拭き込んだでけではきれいにならない部分が出てきます。
 こうした場合は、ぜひお洗濯に出されることをお奨めします。お洗濯にもいろいろな仕上げの違いがありますが、基本的には買い求められた時の新品の状態に戻すための修理が一般的です。
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お仏壇の移動と法要

 お仏壇を修理(お洗濯)に出したり、他の場所へ移す場合は、遷座(せんざ)法要といわれる法要を営みます。(俗にお性根抜きともいわれています。)菩提寺にお願いをして発遣(はっけん)のお経をあげて頂きましょう。
 現在お祀りのお仏壇を買い換えて処分される場合にもこの法要を行いましょう。お仏壇の修理が仕上がり、仏壇をご安置する時や移動が完了した時、また新しい仏壇をお迎えする時は開眼(かいげん)法要を行います。(宗派によっては入仏式、御移徒〔おわたまし〕、俗にお性根入れといわれています。)
 菩提寺にお願いをしてお仏壇開きのお祝いのお経をあげて頂きます。お仏壇開きは住居の新築落成式と同じ趣旨でお祝いの様式で行います。お供物は、宗派や地方により違いますが、紅白の小餅、山海の珍味、洗米、塩、水、赤飯等もお供えします。お寺様への包みも紅白のものを使用し、上書きは真宗以外の宗派では開眼御礼、真宗西派では御入仏御礼、東派では御移徒御礼等と書きます。(金額は3万円前後が一般的です。)
 ご新築された際のお仏壇の搬入時期については地域により異なりますが、関西地区では家具等の搬入前日にお仏壇を新居へご安置し、即ちご本尊様、ご先祖様は一日前に新居に入っていただき、当主がその夜は泊まりこんで番をします。
 翠光堂ではお仏壇の移動・保管サービスを実施致しております。ご希望により貴家の大切なお仏壇を専門家が移動、保管、管理致しますので、お気軽にご相談下さいませ。

お仏壇の購入時期

 よくお客様よりお仏壇をなんでもない時に購入すると身内に不幸が起こるのですか?といった内容のご質問をされることがあります。これは迷信です。
 昔はお仏壇を購入するのは命日やお盆・お彼岸が良いとされていましたが現在はこだわらなくなっています。お仏壇は身内の方にご不幸があって初めて必要になるものではありません。少しでもご購入を考えられた時が一番良い時期ではないでしょうか?ご不幸があってから忌明けの法要までにお仏壇を整えるとなるとお家にあったデザイン、予算、サイズ、仕様、産地などご希望にあったお品にめぐり合えない方も少なからずいらっしゃいます。
 お仏壇は高価な買い物です、また長期にわたってお祀り頂くものです。ご本尊様、ご先祖様をお祀りするお仏壇は、独立した家庭には必ず必要となってきます。出来れば余裕を持って、たくさんのお仏壇・仏壇店をご覧頂き、その中から「これだ!」と思えるお品に出会えたときにご購入いただくのが最もよいのではないでしょうか。


お仏壇、お仏間、ご法要に関することで不明な点がございましたら、いつでも何なりとお気軽にご相談くださいませ。


 
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