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翠光堂通信

翠光堂通信 第一号 H15.11月
 いつもご愛顧ありがとうございます。今年も残すところ一ヶ月あまりとなりました。お元気でお過ごしでしょうか。
 私ども翠光堂も皆様のご愛顧によりなんとか新年を迎えることが出来そうです。心より感謝申し上げます。


 私どもでお求めくださいましたお仏壇(お祀りをされているお仏壇)がご家庭の心の拠り所・ご先祖の拠代(よりしろ)となり、ご家族が円満で健康でありますようにお祈り申し上げます。

 さて、衆議院選挙も終わりましたが景気の急速な回復は見込めそうもありません。ここ数年は、景気の低迷も影響してか暗い事件が後を絶ちません。世相も悪く人の心も荒んでいる様に思われます。このような時代にこそ釈迦の教えから学ぶことが大切なように思います。

 釈迦の教えは時代を超え私たちの苦しみを取り除くための大いなる教え(知恵)であり釈迦の私たちへの慈悲(愛)です。

 私共では新入社員の研修に仏教の基礎知識を勉強していますが、ご興味のある方は以下の文面にお目通し下されば幸甚です。

◇宗教はなぜ必要なのでしょう?

⇒生きるために必要です。人生の指針となり感謝の気持ちや畏敬の念を抱くことにより他者の喜びや悲しみを自分のものとすることが出来ます。また貧乏や死を恐れない強さを身につけることが出来ます。
◇仏教の目指すものは何でしょう?

⇒仏になる(成仏・じょうぶつ)こと(上求菩提・じょうぐうぼだい)と人々の利益と幸せのために法(仏教)を伝えること(下化衆生・げけしゅじょう)。
◇仏教で言う四諦(したい)とは何ですか?

⇒苦集滅道(くしゅうめつどう)のことで
 苦諦(くたい) ・・・ 生老病死。生きる上での四つの苦しみの認識。
 集諦(しゅうたい) ・・・ 苦の原因。人生は苦であることの原因の究明。
 滅諦(めったい) ・・・ 苦の滅尽。人生の最高の理想像である悟り(涅槃・ねはん)の状態。
 道諦(どうたい) ・・・ 苦を滅する道(八正道・はっしょうどう)。理想を実現する為の修行生活。
◇それでは道諦を得るための八正道とは何でしょうか?

正見 正しく見る
正思惟 正しく考える
正語 人に信じられる言葉遣い
正業 正しい行い
正命 正しい生き方
正精進 努力する
正念 正しい心を持つ
正定 正しい心の安定
 

 だんだんわけが分からなくなってきてしまいます。一体どうしたら苦を滅することが出来るのか、悟りに近づくことが出来るのでしょうか。お釈迦様たちは私たちには理解できないような難しいことや厳しい修行を経なければ仏法は分からないとおっしゃっているのでしょうか。

 日本に伝わった仏教は当時、舶来の文化として大いに多方面から研究・勉強され、より分かり易いものにする努力がなされました。天台宗や真言宗の密教では加持祈祷により国家の鎮護と民衆の済度を目指しました。また、神仏の融合が試みられ日本独自の仏教に変化しました。

 浄土宗や浄土真宗では阿弥陀如来の本願(四十八誓願)を信じてひたすら念仏することで成仏できると教えました。また、禅宗では只管打座(しかんだざ)といって、ひたすらに座禅をすることで自らの内なる仏性を観ることで悟りに到達できるとしています。

 悟りとは差を取る、つまり自我を超えて自他の区別を失くすこととされています。私たちはともすると肉体という固くて重い鎧に覆われて、感情や感覚に埋没し、自他を区別して自己主張のみに終始しがちです。他者への思いやりや、やさしさに無頓着で自分さえよければよい、自分の欲望を満たすためなら他人の犠牲も平気と思う方が多くなっているようです。

 仏教の教えの中に因果応報(いんがおうほう)といって、善悪に関わらず自分がこの世でなしたことは、必ず今世か来世でその結果を受けるとされています。仏教にしろキリスト教にしろ何教にしろその目指すところは他者への慈悲(愛)の実践でありその行為を通じて自己を向上させることです。そして結果を求めず、宇宙の創造者の摂理を信じて身を委ねることです。非常にシンプルな教えなのです。

 最後に仏教で言う無財の七施(むざいのななせ)に触れておきます。お金がなくても出来る奉仕のことです。
顔施(がんせ)・・・やさしい笑顔で心を癒してあげる。

眼施(がんせ)・・・やさしい眼差しで心を和やかにする。

心施(しんせ)・・・やさしい心遣いをする。

身施(しんせ)・・・自らの体をつかって労力で奉仕する。

愛語施(あいごせ)・・・やさしい言葉遣いで安心を与える。

房舎施(ぼうしゃせ)・・・困っているひとに一夜の宿を提供する。

床座施(しょうざせ)・・・子供や老人に席を譲ってあげる。

 私のような未熟な若輩者が、人生の諸先輩方に釈迦に説法いたしたようで誠に恐縮です。最後までお読みいただきましたことを深く感謝申し上げます。向寒のみぎり、皆様にはくれぐれもご自愛下さいますようお願い申し上げます。
合掌
         
 
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